漫画 咲十九巻 レビュー 照の新たな能力が明らかに!?
こんばんは、マイルキンです。
今回は小林立原作、ヤングガンガン連載中の麻雀能力者バトル漫画『咲十九巻』をレビュー。
ネタバレ注意!!
表紙はお菓子大好き照お姉ちゃん。麻雀では大魔王だけど、普段はお菓子好きの可愛い文学少女なんだよなあ・・・
カバー裏のおまけ漫画では照と菫(高一の頃)と先輩の宇野沢栞(うのさわしおり)と渡辺流音(わたなべるね)が登場。流音が作ったホットケーキを嬉しそうに頬張る照。やっぱり天使やんけ。
見どころは片岡優希(タコス娘)の大活躍と宮永照の新たな能力(大星淡がいうギギギーってやつ)が判明したことか。
阿知賀のドラゴンロード(松実玄)とお嬢(辻垣内智葉)も少しばかり活躍しているから掘り下げていく。
タコス娘の能力はトンパツ(東一局最初の親番)がめちゃくちゃ強くなるという能力。チャンピオン宮永照が持ってしても抑えることが出来ない。
決勝前、優希はAブロックの準決勝戦を観戦していた。中学の先輩、花田煌(はなだきらめ すばら先輩)を。
園城寺怜(おんじょうじとき)と結託して自身の持ち点がボロボロになろうとも果敢に宮永照に挑んだ勇姿を見て優希はこの試合に思いを込めて挑んだ。
決勝戦の髪型がすばら先輩に似ているし、優希はすばら先輩をかなり慕っていたのだとわかる。
試合が始まり、宮永照をじっと睨みつける優希。
「花田先輩のカタキ・・・」
優希、かっこいいじぇ。
最初の配牌を確認する。そして・・・
天から恵まれた和了りーー
天和だぁーーーっ!!
天和とは役満のひとつ。親の配牌の時点で既に和了の形が完成している状態。
普通の麻雀ならまず出ないミラクル役。咲ではあるあるなのでご安心を(嶺上開花を意識的に出す化け物が主人公なんで)
ちなみに天和は過去の記録からも出たことはないみたい。あのGrandmasterの称号を持つ小鍛治健夜(こかじすこや)プロでも出せたことがないという。
疾風迅雷の如く暴れまわる東風娘(辻垣内が付けたあだ名)。四連続和了し東一局五本場へ。
しかし、能力が徐々に失速していきチャンスと見た辻垣内智葉が副露をし、聴牌に。
宮永照は聴牌するも、危険を察知し下りた。
ここで思わぬ伏兵が。
阿知賀のドラゴンロードこと、松実玄がツモ和了。強敵宮永照、辻垣内智葉、片岡優希が居ようとお構いなしのドラ占有率一位。
なんとAブロック準決勝ではロクに上がれなかったクロチャーが優希の連荘を止めた。
ドラ女(辻垣内のあだ名)の様子を中継で見て、驚く宮永照の妹、咲さん。
「お姉ちゃんに一度もドラを渡さないなんてそんなことできるんだ・・・」
「嶺上開花キメまくるのも大概じゃろ」
染谷まこ(わかめ)の秀逸なツッコミ!!
次に智葉が親番の東二局。ただ、あまり見せ場がなく優希に放銃してしまう。
東三局、照の親番。優希の猛攻が止まらず、自分のチャンスを捨ててまでも智葉に差し込み東場を進めようとする。照は智葉に差し込み、東三局は終了。
東四局、玄の親番。四人全員が聴牌になり、玄がめくりあいを制しツモ和了。
玄は成長している。成長性:A
東四局、二本場は智葉が動きツモ和了。ドスを構えて上がっているがあまりたいした点数じゃない。
南入突入。強気に振舞う優希だが、冷汗かいているぞ。
「守って守って守り抜くーーー!! かっちんこっちんだじぇッ!!(震え声)」
南一局、優希の親番。最初から店じまい(安全牌ばかり捨てて勝負を降りること)をする優希だが照ばかりに気を取られ、智葉に放銃してしまう。
南二局、智葉の親番。ついに照が和了し惨禍の幕が開く・・・
南三局、照の親番。ついに最初の和了を決めたチャンピオン。Aブロックのクロチャーのような感じ。止まらない和了。チャンピオンの右腕に竜巻のようなものが。
照の能力は連続和了し、徐々に打点が上がっていくというものと相手の能力の本質を見抜くというもの。
クロチャーのトラウマ再び。
準決勝では照にフルボッコにされました。
連続和了をくり返す照。シンプルに打点を上げていくものだろうと思った私、そして登場人物たち。だが照は優希の放銃をスルーしツモ和了をする。なんでロンしないの?
ギ・・ギギと音が聞こえる。まさか!?
中継を見て「そのお姉ちゃんは恐いよ・・・」と咲さんが。あの咲さんが汗をかいているのでよっぽどだとわかる。
この雰囲気になると咲さんでも一度も勝てたことがなかったようだ(ただし七年以上前)。
ついにコークスクリューツモが炸裂!見開き二ページに照の全体像が描かれた見どころシーン。
七連続和了。Aブロックのようにうまく連携が取れないので照の支配を解くことが出来ない。タコス娘の自信なさげな顔がなんともいえねえ。
結局止めることが出来ず、八連続和了。
南三局、九本場。「かなり詰められてるじぇ・・・」と嘆く優希、照を止めようと動き出す玄、周囲の様子を冷静に観察する智葉。全く連携が取れそうにない三人。
ギギギと扉の開く音が(※幻聴ではありません。咲の世界ではよくあることです)
ゴッとエフェクトが入り見開き二ページに照の周りに複数の灯篭が。見どころシーンその二。
咲さんの名言、「全部ゴッ倒す!!」というのがあるが宮永姉妹はゴッというエフェクトが共通しているとわかる。
な・・・なんと純正九蓮宝燈で和了。和了ったら死ぬと言われるくらい幻の役満。私はこの役を知っているけど、まずお目にかからないので完成形があやふや。
東一局で最下位だったチャンピオンが十万点稼ぎ、トップに躍り出た。
南三局、十本場。照の配牌は大三元がすでに出来上がっていた。
どうやって止めようかと考える智葉。
対する優希は副露を行い、食いタン(鳴きタンヤオ)を狙う。
智葉
「この鳴き方どこかで・・・」
ポンをする優希の背後にすばら先輩の姿が!
「ポン」
玄が初めて鳴いた。優希の髪型と打ち方を見て思い出す。それは以前戦ったすばら先輩のことを。
阿知賀のレジェンド赤土春絵にすばら先輩の戦法(チャンピオンの下家に座ったから積極的にポンをしていた)ヒントを教えてもらったためである。
今は私がチャンピオンの下家ーー
私にやれることーー
クロチャーもすばら先輩の意思を継ぐもの。
すばら先輩の戦法に似ていると察した智葉は優希に差し込む。
「ようやくお気づきになられたようですばらだじぇ!!」
チャンピオンの連荘を止めた優希。見どころシーンその三。
中継を見ていたすばら先輩。
「片岡さん・・・すばらです」
今回の影の主役はおそらくすばら先輩だな。
南四局、オーラス。親番は玄。和了しようと動く玄と副露で手を進める優希。
勘が冴えてきた智葉。ついに・・・
「ツモ」
ザンと刀を振る智葉。左目には強者特有の瞳の炎が宿っていた。
先鋒前半戦終了。次に続く。
総評
◯展開★5
◯テンポ★3.5
◯キャラ★5
◯画力★5
100点満点中92.5点。濃密な先鋒戦前半。後半戦、果たして優希はどこまで 強敵に食らいつけるのかが楽しみ。
今回はここまで、それではー
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