伊坂幸太郎作、中央公論新社出版、シーソーモンスターを紹介①
こんばんは、マイルキンです。
今日はお休みでした。日中は暑いので、家で将棋番組を視ていましたよ!
さて、今回は伊坂幸太郎作、中央公論新社出版、シーソーモンスターを紹介します!
この本は短編小説2つで構成されており、本日は題名に書かれた「シーソーモンスター」を紹介しようと思います。
簡単な紹介なので、物語の根幹になるようなネタバレはしません。
物語について
あらすじ
ごく普通の家庭の北山家。北山家の世帯主、北山直人は悩んでいる。それは嫁、宮子と実母セツの仲が悪いことだ。そのことを職場の先輩、綿貫に相談する。
一方、宮子は姑、セツとの関係に悩んでいた。ある日、宮子はセツの過去に疑念を抱き始める・・・
この物語は北山直人と北山宮子の2つの視点で進んでいきます。
北山直人の視点では家庭の悩みを居酒屋で先輩に相談するといった、日常的なサラリーマンの描写です。
一方、北山宮子の視点では姑、セツの過去を暴いていく内に、ホラー映画のように宮子の身に危険が迫ってくる描写があり、非日常的な描写が多いです。
主な登場人物
北山直人(きたやまなおと)
北山家世帯主。製薬会社の営業社員。妻、宮子との関係は良好だが、実母セツと宮子の関係の悪さに悩んでいる。
宮子との出会いは7年前、東京から新大阪まで向かう新幹線の中。
誤った座席に座った直人が隣にいた宮子に偶然話しかけたところ、酔っぱらいの乗客がやってきて宮子が絡まれた。
困っていた宮子を直人が機転を利かせて酔っぱらいを退けた。
そのことがきっかけで交際に発展し、宮子と結婚した。
北山宮子(きたやまみやこ)
北山直人の妻。専業主婦。両親は子供の頃、海難事故で亡くしている。
姑、セツとは初対面の食事会から仲が悪く、そのことを深く後悔している。
子供のころからバスケットボールに励む運動少女でごくごく普通の女性に見えるが、「秘密の過去」がある。
6年前に事故死した義父が事故死ではなく、セツに保険金目当てで殺害されたのではないかと疑念を持っている。真相に迫っていく内に、自分の身に危険が迫るように。
北山セツ
直人の実母であり、宮子の姑。宮子の事は初対面から良い印象を持っておらず、仲が悪い。歯に衣着せぬ物言いで、度々直人と宮子を困惑させている。
実は両親を事故で亡くして保険金を受けとった過去がある。その為、宮子に保険金目当てで夫を殺害したのではないかと疑われている。
直人の父
直人の実父、セツの夫で宮子の義父。植木職人だった。6年前、休日の夜に神社の階段から落ち、事故死。宮子とは良い関係を築いていた。
死亡する前に親しい友人に自分は事故に遭うかもしれないと、話していた。
事故死するのを予感していた!?
その他
綿貫(わたぬき)
直人の職場の先輩。男性。家庭の悩みを直人から相談される。
石黒市夫(いしぐろいちお)
生命保険会社営業社員。セツを訪ねて北山家に訪問するが、宮子が対応。
宮子に北山家の家族関係を根掘り葉堀り尋ね、宮子の本性を見抜くなど、謎が多い男。
いかがでしたか?
宮子の過去、事故死した直人の父の真相などはネタバレになるので、書きません。
宮子はこんな人やったのか~と以外に感じると思いますので気になった方は是非、読んでみてくださいね。
その②のスピンモンスターは後日、紹介します。
今回はここまで。それでは~