双葉社出版 浜口 倫太郎作 『お父さんはユーチューバー』 感想
マイルキンです。
最近『お父さんはユーチューバー』を読みました。
面白かったので、紹介させて頂きます。
©双葉社/浜口 倫太郎
☆あらすじ
本作はお父さん(勇吾・ゆうご)と娘(海香・うみか)を中心に物語が進んでいく家族がテーマのコメディ。
綺麗な砂浜と海が描かれている通り、舞台は綺麗で自然豊かな島である宮古島です。
勇吾は宮古島でゲストハウス『ゆいまーる』を経営しており、突拍子もない儲け話を考えて空回りするお調子者のお父さん。
海香は絵を描くのが好きな小学5年生。将来は東京の美術大学を通うのが夢の女の子。
勇吾の収入だけで大学に行けるのか心配しています。
その他にも登場する人物がいて、勇吾の幼馴染みでマンゴー農家を経営する虎太郎(こたろう)、ゆいまーるで働く元気(げんき)、同じくゆいまーるに住み込みで働く一休(いっきゅう)、医療施設で働く唯(ゆい)、海香のクラスメイトで親友の萌美(もえみ)・・・etc
海香は小学校のクラスメイトに流行っている大物ユーチューバー、ヒカリンの事を教えて貰います。
ヒカリンのモデルは現実で最も有名な大物ユーチューバー。
美味い儲け話はないかと、無謀なアイデアばかり考える勇吾。
大学進学に必要なお金の事ばかり考えていた海香は勇吾にユーチューバーであるヒカリンの年収(10億)を教えてしまうのです。
勇吾
「よしっ、決めた。俺はユーチューバーになるぞ」
海香の発言がきっかけでいきなりユーチューバーになる!と宣言した勇吾。
果たして大物ユーチューバーヒカリンのようになれるのか!?
☆特徴
テンポ良く進んでいく展開とユーチューバーという取っ付きやすいテーマのため、読みやすいです。
本作は現在と過去を交互に展開し、物語が進んでいきます。
中盤で12年前の東京に舞台が変わり、最初困惑しましたが意味があるんです。
過去は勇吾と虎太郎が東京生活を送る話。2人は夢を叶える為に奔走しています。
そこで本作のキーパーソンに出会うのです。
話が進んでいくつれて判明していくある人物の秘密。
そしてユーチューバーが起こす現代の社会問題をリアルに描写します。
最後は感動する展開で、笑いあり、涙ありの家族コメディでした!
☆最後に
以上です。今回は『お父さんはユーチューバー』の紹介でした。
また面白い作品と出会えば、ブログで紹介させて頂きます、それではー!