お客様のために働いて何が悪いんですか？ サイコミ連載中 『今どきの若いモンは』75話 レビュー
マイルキンです。
今回はサイコミ連載中、『今どきの若いモンは』75話をレビュー。
ノブ
「他社？ マンション？ ふざけてんのか？」
「仕事しろよこの給料ドロボーが！！！」
普段は尊敬し、頭が上がらない先輩であるユウジにも「麦田に甘い！」と言い、容赦なし。
ノブに敵対心を剥き出しにされている麦ちゃんは対抗！
麦ちゃん
「・・・何でダメなんですか？」
「お客様にとってウチの商品が適切でなければ 他社でも何でもその人にとっての」
「『良いモノ』を提案すべきじゃないでしょうか？」
お前は何も分かってない。何もかも間違ってる。麦ちゃんの考えを全否定。
ここはウチの商品である家を売るのが仕事！ 買えない客は客じゃない。
麦ちゃんは反論。だったら三ツ橋商事の他部署が担当しているマンションを売ったらどうかと。
お客様のために働いて何が悪いの？
出典：『今どきの若いモンは』第75話 4ページより
©吉谷光平
ノブにとって営業マンはお客様に詐欺・押し売りをしていることを思わせずに売ることだと言う。
アパート・マンションを買うお客様なら土地を買う必要がないし、安く済む。
逆に家を買うお客様はどうだろう？ 家を買えばモノが残る。
家を買ったというステータスを得られる、自分の考えた間取りにできるといった夢がある。
『家がほしい』と客に思わせれば押し売り・詐欺でもない。
ノブなりの営業マンとしてのポリシーがあるのだ。
彼がこのようになった経緯は2年前の出来事がきっかけである。
出典：『今どきの若いモンは』第75話 8ページより
©吉谷光平
ノブ
「どうしてですか店長！！？ どうしてウチのオジさんの面倒見ちゃダメなんですか！！？」
家入店長
「ローン通らねぇよこんな貧乏人 買えねぇやつは客じゃねぇ」
2年前ノブはお世話になった叔父の物件探しを手伝っていた。
恩返しをしたい、オレに任せてくれよ、と。
ノブが働いているこの不動産会社で叔父に良い物件があれば・・・
しかし叔父はローンを組めず、この会社の物件を買えなかった。
客じゃないやつの面倒を見る時間の給料はどこから出る？ 現実は非情である。
厳しく苦い経験を味わったノブ。
皮肉にも麦ちゃんがたった今経験していることと重なる。
出典：『今どきの若いモンは』第75話 12ページより
©吉谷光平
ノブ
「・・・どうせ 『良い人』って思われたいだけだろ？」
客じゃないやつは捨てろ！
ちょっと感謝されて、頼られて恩返ししたいなんて理想を捨てろ！
この仕事は全員に良い顔できる仕事じゃねぇ！！！
ノブは思いの丈を麦ちゃんにぶつけた。黙って聞いていた麦ちゃんは・・・
麦ちゃん
「・・・分かりました」
「嫌です」
ノブ
「・・・・・・あ？」
終
以上です。次回は麦ちゃん反撃回となります。
今回はここまで、それではー。
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出典：『今どきの若いモンは』特別編（ 2020/04/06）4ページより
©吉谷光平
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