雪の友人が登場! サイコミ連載中 『明日、私は誰かのカノジョ』2話レビュー
マイルキンです。
今回は『明日、私は誰かのカノジョ』2話をレビュー。
第2話 Killing me softly②
雪の心には昔から黒くぽっかり空いた穴があった。それがいつまでも雪を孤独にさせた。
大人になった今、未だにこの穴を埋めるすべを知らない。
レンタル彼女の報酬を受け取る雪。ポツリと独り言。
「・・・・・・お金って安心する 私を裏切らないから」
リピート見込みなしと思っていた壮太。
散々な一日を終えた後日、再び雪の前に現れた。
客として雪とのデートの予約を申し込んだので、嫌でも仕事として引き受ける。
壮太は雪のスマホの液晶画面が壊れたきっかけが自身にあると感じ、弁償したいと思い雪と会ったのだ。
雪
「・・・・・・いいの?」
壮太
「っ! もちろん!!」
スマホを修理に向かう二人。壮太は気になっていたことを雪に尋ねる。
壮太
「どうしてこの仕事しているの?」
理由はお金が欲しいから以外ない。壮太には学費と生活費を出してくれる親がいる。
こういった育ちの良さが無自覚に人を傷付けるのだ。
雪は嘘をつく時は本当のことを織り交ぜながら話す。
そうすると真実味が増して信じてくれるからだ。
出典:『明日、私は誰かのカノジョ』第2話 Killing me softly② 7ページより
©をの ひなお
雪
「お見舞いに行くとお母さんすごく喜んでくれるの 雪の笑顔が一番の薬だよって」
壮太
「雪ちゃんはお母さん想いなんだね・・・」
嘘を重ねていると、思わぬ自分の発言でダメージを受けることも。
雪にはそんな優しい母親なんていたこと無かったのに。
出典:『明日、私は誰かのカノジョ』第2話 Killing me softly② 9ページより
©をの ひなお
スマホの修理に時間が掛かり、デート終了の時間になってしまった。
壮太に素顔を知られているし酷いことを言ったのに、なぜわざわざ会いに来たのだろう。
おめでたい人ーーー
リナ
「雪! 見てこれ~」
「昨日地震あったじゃん? 下心がある男ってこういう時に天災にかこつけて連絡してくるのよね」
この子は雪の大学の同級生のリナ。パパ活で小遣い稼ぎをしている。
パパ活のパパに雪の写真を見せると、「今度雪も一緒に食事しないか?」と言ってきたらしい。
一緒に付いて行けば服を買ってもらえるし、食事も奢ってもらえる。
だが、雪はモノより現金が欲しい。適当なことを言い、断る。
出典:『明日、私は誰かのカノジョ』第2話 Killing me softly② 13ページより
©をの ひなお
大学の男の子から可愛いと言われても、自分を連れて歩きたいだけじゃないのか?
外見だけにとらわれて、自分の中身を知らないし興味もないくせに・・・
もしも火傷だらけの素顔を見られたら・・・ 冷たく扱われるに決まってる。
リナは偏見がないと言っているが。
リナと会った日の夜、雪はレンタル彼女の仕事へ向かう。
次の相手は親ぐらい年齢が離れたおじさん。帝国ホテルのラウンジでディナーデート。
一方会社の取引先と接待に向かう壮太。偶然にも帝国ホテルに入って行く雪の姿を見ていた。
出典:『明日、私は誰かのカノジョ』第2話 Killing me softly② 17ページより
©をの ひなお
壮太
「一緒にいたのは多分お客さんだよな・・・ ホテルに入っていった・・・」
「いや・・・ そんなことあるわけ・・・ っ・・・」
おじさん
「やっぱり今の時代 ビジネスにおいて大事なのは アジェンダをシェアしていかにコンセンサスを得るかーーー」
雪はおじさんの理想の彼女になりきる。頭が良く聡明な女が好みのようだ。
つまらないビジネス話を聞き流しながら会話を合わせる雪。
雪
「やっぱおじさんって肌汚いなぁ・・・」
おじさんとのデートを終え、帰宅する雪。
スマホを見ると、予約メールが。相手は・・・ また壮太!!!
12時から22時までの貸し切り予約だった。懲りない奴だ。
出典:『明日、私は誰かのカノジョ』第2話 Killing me softly② 24ページより
©をの ひなお
待ち合わせ場所はいけふくろう前。不満だが雪は先に到着。
壮太
「雪ちゃんお待たせ・・・」
雪
「・・・・・・」
何度も嫌がられているのに、デートを申し込む壮太。メンタルすごい。
終
以上です。それぞれの相手の好みに合わせて理想の彼女を演じる雪。
この子女優やれるんじゃない?って思いました。
次回もお楽しみに。
今回はここまで、それではー。
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